かっか-そうよう【隔靴掻痒】
痒かゆいところに手が届かないように、はがゆくもどかしいこと。思うようにいかず、じれったいこと。物事の核心や急所に触れず、もどかしいこと。靴を隔てて痒いところをかく意から。▽「掻」はかく、ひっかく。「痒」はかゆい。「痒」は「癢」とも書く。「靴くつを隔へだてて痒かゆきを掻かく」と訓読する。
- 出典
- 『景徳伝灯録けいとくでんとうろく』二二
- 句例
- 隔靴掻痒の感がある
- 用例
- 外国事情を知る方法として、まず外国語に通じるのが手取りばやい手段だが、なお隔靴掻痒の感をまぬがれない。<唐木順三・象山と松陰>
- 類語
- 隔靴之掻かっかのそう 隔靴爬痒かっかはよう 掉棒打星とうぼうだせい
- 対義語
- 麻姑掻痒まこそうよう