はなれきょうげん【離れ狂言】
初期の歌舞伎で、一幕または一番ずつ独立して演じられた歌舞伎狂言。野郎歌舞伎以降、寛文期(1661〜1673)の続き狂言(多幕物)に発展するまでの間に行われた。
はなれこじま【離れ小島】
陸地から遠く離れた所にある小島。
はなれざしき【離れ座敷】
母屋から離れてある座敷。また、その建物。はなれや。
はなれじま【離れ島】
陸地から遠く離れた島。孤島。りとう。
はなれす【離れ州/離れ洲】
陸から離れた所にある州。
はなれそ【離れ磯】
陸地から離れた海中に突き出ている磯。「—に立てるむろの木うたがたも久しき時を過ぎにけるかも」〈万・三六〇〇〉
はなればなれ【離れ離れ】
[名・形動]互いに離れた状態になること。また、そのさま。「人ごみの中で—になる」
はなれもの【離れ物】
1 仲間から離れているもの。「その中に美児ひとり、—にて艫櫓 (ともやぐら) に上がり」〈浮・男色大鑑・四〉 2 普通とは異なる特殊な事情にあるもの。「慈悲善根なんどで子が生まるる程ならば、世に難産はあるまいが、産の道は—」〈浄・女護島〉 3 離れるはずのもの。「合はせ物は—」〈毛吹草・二〉
はなれや【離れ家】
1 人里から離れた一軒家。ひとつや。 2 (「離れ屋」とも書く)母屋と同じ敷地内に、別棟に建てられている家。
はなれわざ【離れ業/離れ技】
普通の人にはできない難しい芸当や振る舞い。「—をやってのける」