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1 空気中の水分が凝結して、微細な水滴や氷晶の群れとなり、空中に浮かんでいるもの。高度や形状によって種類を分ける。→雲級
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㋐確かでない形・行動・所在などのたとえ。→雲を掴 (つか) む
㋑きわめて高い所や遠い場所、また、そうした地位・身分のたとえ。「—の上の人」
㋒一面にたなびいたり、広がってかすんだりしているもののたとえ。「花の—」
㋓すっきりしない気持ち・表情などのたとえ。
「身をさらぬ心の月に—はれていつかまことのかげも見るべき」〈新後撰・釈教〉
㋔火葬の煙のたとえ。
「あはれ君いかなる野辺の煙にて空しき空の—となりけむ」〈新古今・哀傷〉
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3 紋所の名。浮雲をかたどったもの。
日本の
新劇の
劇団。
主宰は劇作家・評論家の
福田恆存。
昭和38年(1963)、
文学座を集団脱退した芥川比呂志ら約30名の劇団員が現代演劇協会を設立し、その附属劇団として
同時に
創設された。
同年3月、福田の
翻訳・
演出によるシェークスピア「
真夏の夜の夢」の
公演で旗上げ。
昭和51年(1976)
解散。
正称は劇団雲。