[用法]ころ・おり・際 (さい) ・
節 (せつ) ——「ころ」は幅のある、ある時を
漠然と指す。「もう湯が沸くころだ」「若いころの思い出」は、「おり」「際」「節」では置き換えられない。◇「おり」は「ころ」よりも
限定された、ある一つの時、
機会を示す。「その後、彼に会うおりがなかなかない」など。また、「
当地にお出かけのおりにはぜひお立ち寄りください」は、「出かける」が
相手の主体的行動であるところから、「際」で置き換えられる。◇「際」は何かを行う時、何かを
処理する時を、「おり」をさらに
限定して示す。したがって
明確な
行動を示す
場合が多い。「出かける際には鍵をかける」「この際、すべてをかたづけてしまおう」などに「おり」「ころ」は用いない。◇「節」は元来節季を表すので、時を細かく
限定するよりも大まかに
漠然とした
期間を示す。比較的古風で、改まった言い方なので使われる
場面も限られ、決まり
文句が多い。「この節は
物価が高くて困ります」「その節にはいろいろお
世話になりました」「おめもじの節はよろしく」など。