額垂る
《「そる」という語を忌み嫌っていう語》額をそる。「あんまりよい月影に、—・れうと思うて」〈浄・重井筒〉
額に汗する
汗を流して仕事に励む。一生懸命に仕事をする。「—・してかせぐ」
額に箭は立つとも背に箭は立たず
額に矢を受けようとも背中に受けることはない。絶対に退却しないということ。
額を集める
顔を寄せ合って相談する。集まって相談する。鳩首 (きゅうしゅ) する。「—・めて相談する」
額を合わせる
額と額とがくっつくほど近くに寄る。「—・せて何事か企む」
ひたいあて【額当て】
1 冠の額に当てて巾子 (こじ) の後部で結ぶひも。抹額 (まっこう) 。 2 「額金 (ひたいがね) 」に同じ。
ひたいえぼし【額烏帽子】
1 烏帽子の代用として、三角形の黒い絹や紙の底辺にひもをつけて額に当て後頭部で結んだもの。主に子供がつけた。 2 葬式のときに、近親者または死者が額に当てる三角形の白紙。
ひたいがね【額金】
武者が、軍用の鉢巻の額の部分に入れた薄い銅や鉄の薄板。額当て。
ひたいがみ【額髪】
1 額にかかる髪。まえがみ。ぬかがみ。 2 女性の額から左右に分けて頰 (ほお) や肩まで垂らした髪。「—もしとどに泣きぬらしみだれかかるも知らず」〈枕・一八九〉
ひたいぎわ【額際】
額の髪の毛の生えぎわ。こうぎわ。