ふうせい-かくれい【風声鶴唳】
おじけづいて、わずかなことにも恐れおののくことのたとえ。▽「風声」は風の音。「鶴唳」はつるの鳴き声。わずかな物音にもおびえるたとえ。「鶴唳風声かくれいふうせい」ともいう。
- 出典
- 『晋書しんじょ』謝玄伝しゃげんでん
- 句例
- 風声鶴唳に慌てる
- 用例
- 「私が暗殺を心配したのは毎度の事で、あるいは風声鶴唳に驚きました。」<福沢諭吉・福翁自伝>
- 類語
- 影駭響震えいがいきょうしん 草木皆兵そうもくかいへい
- 故事
- 中国前秦ぜんしんの符堅ふけんの軍が敗走し、その敗軍の兵が風の音やつるの鳴き声を聞いただけで、敵兵の追撃と思い、恐れおののいたという故事から。