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《断面が鯉の開いた口に似ているところから》
１ 刀の鞘 (さや) の口。
２ 和服で水仕事などをするとき、着物が汚れるのを防ぐために上に着る、袖口の小さい筒袖の上っ張り。
出典：デジタル大辞泉（小学館）
鯉口を切る
すぐに刀が抜けるように、刃を少し引き出しておく。鯉口をくつろげる。「刀を引き寄せ、—・って見せた」〈藤村・夜明け前〉
出典：青空文庫
･･･このも同じだが、紺の鯉口に、仲仕とかのするような広い前掛を捲いて･･･ 泉鏡花「古狢」
･･･ 五 その鯉口の両肱を突張り、手尖を八ツ口へ突込んで、･･･ 泉鏡花「露肆」
･･･と紺の鯉口に、おなじ幅広の前掛けした、痩せた、色のやや青黒い、陰･･･ 泉鏡花「眉かくしの霊」
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