鰯で精進落ち
やっと迎えた精進落としの宴に、イワシのようないつでも食べられる魚を出す。ずっと耐えてきた努力が報われないことや、つまらないことで努力がむだになることのたとえ。
鰯の頭も信心から
イワシの頭のようなつまらないものでも信心する人には尊く思われる。物事をかたくなに信じる人を揶揄 (やゆ) するときなどにもいう。
いわしあみ【鰯網】
イワシをとるのに用いる網。
いわしかす【鰯滓】
油をとったあとのイワシを乾かしたもの。肥料にする。
いわしくじら【鰯鯨】
ナガスクジラ科のヒゲクジラ。全長17〜20メートル。北太平洋・北大西洋と南氷洋に分布。日本近海にも多い。イワシなどの小魚を捕食。
いわしぐも【鰯雲】
白い小さな雲が、魚のうろこのように群がり広がっている雲。多く、巻積雲のことで、この雲が出るとイワシの大漁があるといわれた。鯖雲 (さばぐも) 。鱗雲 (うろこぐも) 。《季 秋》「—ひとに告ぐべきことならず/楸邨」
いわしさん【鰯酸】
不飽和脂肪酸の一。イワシ油・ニシン油などに含まれる。化学式C21H33COOH
いわしゆ【鰯油】
イワシから搾り取った油。茶色で不快臭がある。塗料油の原料などにする。