かのこあみ【鹿の子編み】
棒針編みの一。表編みと裏編みを上下左右ともに交互にして凹凸を出す方法。また、その編み地。苔 (こけ) 編み。
かのこうお【鹿の子魚】
イットウダイの別名。
かのこうち【鹿の子打ち】
木材を手斧 (ちょうな) でまだらに削ること。鹿の子削り。
かのこおび【鹿の子帯】
鹿の子絞りの模様の帯。
かのこが【鹿の子蛾】
鱗翅 (りんし) 目カノコガ科のガ。翅 (はね) の開張3〜4センチ。翅は黒色の地に白紋が散在し、体に橙色の2本の帯がある。日中に樹間や草むらを弱々しく飛ぶ。幼虫の食草はスイバ・ギシギシ・タンポポなど。《季 夏》
かのこじ【鹿の子地】
鹿の子絞り用の生地。また、そのごく地の薄い縮緬 (ちりめん) 。
かのこしぼり【鹿の子絞(り)】
鹿の背の白いまだらに似た絞り染め。鹿の子染め。鹿の子結い。鹿の子目結い。
かのこずり【鹿の子摺り】
壁の下地を平らにするため、くぼんだ所を漆喰 (しっくい) で塗り埋めること。その塗ったあとが鹿の子模様になるところからいう。
かのこそう【鹿の子草/纈草】
スイカズラ科の多年草。やや湿った草地に生え、高さ30〜80センチ。羽状に切れ込みのある葉を対生。晩春、淡紅色の小花を多数つけ、つぼみのある様子が鹿の子絞りに似る。漢方で根を吉草根 (きっそうこん) ・纈草根 (けっそうこん) とよんで薬用とする。はるおみなえし。《季 春》「—こたびも手術寧 (やす) からむ/波郷」
かのこぞめ【鹿の子染(め)】
「鹿の子絞り」に同じ。