有るが中に
数多くある中で特別に。とりわけて。「老女 (たうめ) 一人、—ここち悪しみして」〈土佐〉
有るにも有らず
生きているのかどうかもわからないような状態。また、気が転倒して正気を失った状態をいう。無我夢中だ。「さりともと思ふらむこそ悲しけれ—◦ぬ身を知らずして」〈伊勢・六五〉
有りき
《文語ラ変動詞「あり」に文語過去の助動詞「き」の付いたもの》名詞などに付いて、そのことが既に存在した、また、かつてそこにあったの意を表す文語的表現。「初めに言葉—」「故宮ここに—」 [補説]「結論ありきの審議会」などの用法は、結論は既に決まっており審議会は形式に過ぎないの意である。
有るが儘
今ある状態のとおりで。今のまま。そのまま。「日常生活を—にとらえた写真」
有るわ有るわ
《「わ」は終助詞》驚くほどたくさんあるさま。「誤字脱字が—、直しきれない」