1 本を入れて背負う箱。
2 「おい(笈)」に同じ。
[副]
1 強くこすったりねじったりするときの、きしる音を表す語。「コルク栓 (せん) が—と音をたてて抜ける」
2 軽く力を入れて締めたり、ねじったり、こすったりするさま。「はちまきを—と締める」
3 冷や酒などを一気に飲むさま。「コップ酒を—と空ける」
灸を据える
1 灸で治療をする。 2 きつく注意したり罰を加えたりしてこらしめる。
笈を負う
《「史記」蘇秦伝から。本箱を背負って旅する意》遠く故郷を離れて勉学する。
きゅうきゅう
[副](スル) 1 物がこすれたり、押しつけられたりして鳴る音を表す語。「靴が—(と)鳴る」 2 物をいっぱいに詰め込んだり押し込んだりするさま。「引き出しに—(と)詰め込む」 3 経済的に余裕がないさま。「金がなくていつも—(と)している」 4 ひどい目にあって苦しむさま。「仕事に追われて—言っている」 [形動] 1 2に同じ。「客を—に詰め込む」 2 3に同じ。「—の生活」 [アクセント]はキューキュー、はキューキュー。
出典:青空文庫
・・・うな事柄が、すべて、きゅうに、笑うことができなくなったような心持に・・・ 石川啄木「弓町より」
・・・――思わず、きゅうと息を引き、馬蛤の穴を刎飛んで、田打蟹が、ぼろぼ・・・ 泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」
・・・傍へちょいと屈んで、きゅうッきゅうッと真直に引直し、小宮山に挨拶を・・・ 泉鏡花「湯女の魂」