どうじきょうほう【童子経法】
密教で、乾闥婆 (けんだつば) 王か不動明王を本尊とし、小児の病気・災厄を除き、また安産を祈る修法。
どうじぎれ【同字切れ】
連歌・連句で、前句にも付句にも句の切れ目に「てにをは」の同一文字があること。
どうじごうし【童子格子】
《酒呑 (しゅてん) 童子の着衣の模様から》子持ち筋のある太い格子縞。
どうじさり【同字去り】
連歌・連句で、同じ文字は3句隔てなければ用いられないという規定。字去り。
どうじしき【同次式】
多項式で、どの項も次数が同じである式。
どうじつうやく【同時通訳】
[名](スル)話者の話の進行と並行して、ほとんど同時に通訳すること。「大統領の声明を—する」→逐次通訳
どうじてきしゆうどうたい【同時的雌雄同体】
雌雄同体の生物のうち、同一個体が同時に雄雌両方の生殖機能をもち、雌雄どちらでも生殖できる生物。自家受精(1個体単独で受精)を行うものと、他家受精(2個体以上で受精)を行うものがある。軟体動物(カタツムリ、ナメクジなど)や扁形 (へんけい) 動物(プラナリア、吸虫類など)、棘皮 (きょくひ) 動物(クモヒトデなど)などに見られる。→異時的雌雄同体
どうじに【同時に】
[連語] 1 (副詞的に用いて)同じ時に。いちどきに。「上下線とも—発車する」 2 (接続詞的に用いて) ㋐それと時を同じにして。そのあとすぐに。「声がして、—人が入って来た」 ㋑それとともに。「これが短所であり、—長所でもある」 3 (「…と同時に」の形で接続助詞的に用いて) ㋐…すると同じ時に。…するとすぐに。「夜が明けると—出発した」 ㋑…とともに。…だけでなく、加えて。「他人に厳しいと—自分にも厳しい」
どうじはん【同時犯】
二人以上の者が、意思の連絡なしに、たまたま同時に同一被害者に対する加害行為をすること。犯罪の成否に関しては各人個別に評価されるが、傷害の同時犯については共同正犯として取り扱われる。
どうじべっしん【同字別心】
連歌・連句で、同一漢字ではあるが別の意味に使われているもの。同字去りの例外として認める。「春日 (かすが) 」と「春日 (はるび) 」の類。