ファウストてきしょうどう【ファウスト的衝動】
《ゲーテの「ファウスト」の主人公の言動にちなむ語》自己の可能性追求のために、人生のあらゆる幸福と苦痛を体験したいとする衝動。
ファウストはかせ【ファウスト博士】
《原題、(ドイツ)Doktor Faustus》トマス=マンの長編小説。副題「友人によって物語られたドイツの作曲家アードリアン=レバキューンの生涯」。1947年刊。古典語教師ツァイトブロームが、友人の作曲家の伝記を書くという体裁で、19世紀末から第二次大戦にかけてのドイツの崩壊の過程を、芸術家の破滅的な人生に重ねて描いた。
ファウストこうきょうきょく【ファウスト交響曲】
《原題、(ドイツ)Eine Faust-Symphonie》リストの合唱を伴う交響曲。1854年作曲。改訂がたびたび行われ、1880年に決定稿が完成した。ゲーテの戯曲「ファウスト」に着想を得て作曲された。
ファウストじょきょく【ファウスト序曲】
《原題、(ドイツ)Eine Faust-Ouvertüre》ワグナーの管弦楽曲。1840年作曲。ゲーテの「ファウスト」を題材とする交響曲として構想されたが、単独の作品として完成した。
ファウストのごうばつ【ファウストの劫罰】
《原題、(フランス)La damnation de Faust》ベルリオーズの独唱・合唱および管弦楽のための劇的物語。全4部。1845年から1846年にかけて作曲。ゲーテの「ファウスト」に基づく。「ハンガリー行進曲」、「妖精の踊り」、「鬼火のメヌエット」の3曲が有名。