かたわら‐いた・し〔かたはら‐〕【傍ら痛し】

の解説

［形ク］

1. １ 第三者の立場から見ていて、心が痛む。はらはらする。気の毒だ。

   1. 「この頃の御気色 (けしき) を見奉る上人 (うへびと) 、女房などは、—・しと聞きけり」〈源・桐壺〉

1. ２ 第三者の立場から見て、苦々しく思う。笑止だ。後世、「片腹 (かたはら) 痛い」と当てるようになった。

   1. 「よしとも覚えぬ我が歌を人に語りて人のほめなどしたる由いふも—・し」〈枕・九六〉

1. ３ 第三者が自分をどう思うかと気にかかる。気がひける。きまりが悪い。→片腹痛い

   1. 「いと—・けれど、頼み聞こえさするままに」〈落窪・一〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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