ひょうじゅんこうげん【標準光源】
1 物体の色を測定するために指定された光を照射する人工光源。CIE(国際照明委員会)により、相対的な分光分布を定めた標準イルミナント(標準の光)AおよびD65を照射する具体的な光源として、A光源、D65光源の2種類が規定されている。 2 天文学において、地球から宇宙のある天体までの距離を測定する際、絶対等級があらかじめわかっており、見かけの等級と比較することで距離を見積もることができるような天体。変光周期が長いほど絶対等級が明るくなるケフェウス型変光星、最大の明るさがほぼ一定となるⅠa型超新星などがある。→宇宙の距離梯子
ひょうじゅんじ【標準時】
国または地方を単位とし、その内部で共通に用いる時刻。一般に、協定世界時を基準とし、これと1時間の整数倍だけ違う平均太陽時を採用している。世界時に対し、地方標準時と呼称することがある。→日本標準時 [補説]各地域の標準時は、協定世界時(UTC)より早いものを+、遅いものを−で表す。9時間早い日本標準時はUTC+9となる。多地域にわたる主な標準時には、次のようなものがある。西部欧州標準時(UTCに同じ)中部欧州標準時(UTC+1)東部欧州標準時(UTC+2)大西洋標準時(UTC−4)東部標準時(UTC−5)中部標準時(UTC−6)山岳標準時(UTC−7)太平洋標準時(UTC−8)
ひょうじゅんしきローマじつづりかた【標準式ローマ字綴り方】
日本語を書き表すためのローマ字つづり方の一。明治18年(1885)にローマ字会が定め、アメリカ人宣教師ヘボンが「和英語林集成」3版に採用したヘボン式を、明治41年(1908)に改正したもの。シ・チ・ツ・フ・ジを、shi, chi, tsu, fu, jiと書くつづりなどは、ヘボン式と同じであるが、ye, woをe, oとするところ、kwa, gwaを廃止したところなどが、ヘボン式ローマ字綴り方とは異なる。改正ヘボン式。→ローマ字綴 (つづ) り
ひょうじゅんしぼうりつ【標準死亡率】
生命保険の保険料を算出する基準となる数値の一。過去の統計から、一年間に死亡する人数の割合を、男女別・年齢別に予測したもの。この一覧表を標準生命表という。 [補説]生命保険各社が加盟する日本アクチュアリー会が算出する。
ひょうじゅんしやく【標準試薬】
純度などが明確にわかっていて、濃度の基準にすることのできる試薬。
ひょうじゅんじゅうりょく【標準重力】
地球を回転楕円体としたときの、各緯度における計算上の重力。実測値とは異なる。正規重力。
ひょうじゅんじょうたい【標準状態】
物理量を決める際の基準となる状態。ふつう、セ氏零度、気圧1bar(1997年以前は1atm)における気体の状態をいい、この温度と圧力を、それぞれ標準温度、標準圧力という。熱力学の場合は定義が異なり、セ氏25度、気圧1barを標準状態とする。
ひょうじゅんしょうよがく【標準賞与額】
健康保険や厚生年金保険の保険料・保険給付の算定の基礎となる賞与の額。実際に支払われた賞与額から千円未満を切り捨てた額。健康保険は年度の累計額540万円、厚生年金保険は1か月あたり150万円が上限。標準賞与。→総報酬制 →標準報酬 →標準報酬月額
ひょうじゅんせいけいひ【標準生計費】
一定の時と所において、標準的な生活水準を維持するのに必要な生活費。
ひょうじゅんちんぎん【標準賃金】
産業別・男女別・年齢別・勤続年数別などに算出された平均賃金。