ほっけしんとう【法華神道】
日蓮(法華)宗で説かれる神道説。三十番神を法華経の守護神とする天台宗の信仰をとりいれて室町時代に成立。吉田神道の影響が大きい。
ほっけせんぼう【法華懺法】
法華経を読誦して罪障を懺悔 (さんげ) し、後生善所を願う法要。天台宗の重要な儀式で、略式のものは日常行われる。
ほっけどう【法華堂】
1 法華三昧 (ざんまい) を行う堂。法華三昧堂。三昧堂。 2 皇家・貴人の納骨堂。 奈良の東大寺にある堂舎の一。国宝。本堂は奈良時代、礼堂は鎌倉時代の建立で、毎年陰暦3月に法華会が行われるので三月堂ともいい、本尊にちなんで羂索堂 (けんじゃくどう) ともいう。本尊の不空羂索観音をはじめ、多くの天平時代の仏像を安置。
ほっけねはんじ【法華涅槃時】
天台宗で説く五時 (ごじ) の第五。釈迦の説法を生涯にわたって五つに分けたうちの最後の時。般若 (はんにゃ) 開説から入寂に至る8年間をさし、法華経と、入滅に際し涅槃 (ねはん) 経を説いた時期。
ほっけはっこう【法華八講】
法華経8巻を8座に分け、ふつう1日に朝夕2座講じて4日間で完了する法会。八講会。八講。
ほっけほう【法華法】
法華経を転読して安全息災などを祈る修法。
ほっけまんだら【法華曼荼羅】
1 密教で法華法を修する際に本尊として用いる曼荼羅図。中央の宝塔内に釈迦 (しゃか) ・多宝の二仏を、周囲に菩薩 (ぼさつ) ・声聞 (しょうもん) ・明王・諸天などを配したもの。→曼荼羅 2 法華経の説法の会座を描いた図。
ほっけめつざいのてら【法華滅罪之寺】
⇒法華寺 (ほっけじ)
ほっけもんぐ【法華文句】
中国、隋代の仏教書。智顗 (ちぎ) が講説し、灌頂 (かんじょう) が筆録。20巻。法華三大部の一。法華経の経文の各句を注釈したもの。妙法蓮華経文句。文句。