烏帽子を着せる
飾り物を付けることから、転じて、妙な誇張をする。尾鰭 (おひれ) をつける。
えぼしおや【烏帽子親】
武家で男子が元服するとき、烏帽子をかぶせてやり、烏帽子名をつける仮の親。元服親。
えぼしおり【烏帽子折り】
烏帽子を作ること。また、その職人。 [補説]曲名別項。→烏帽子折
えぼしがい【烏帽子貝】
甲殻綱エボシガイ科の節足動物。体長約5センチ。頭部は烏帽子形をした5枚の殻に覆われ、柄部は肉質で、船底・流木などに付着。殻の間からひげ状の蔓脚 (まんきゃく) を出し、プランクトンを集めて捕食する。
えぼしかけ【烏帽子掛(け)/烏帽子懸(け)】
1 烏帽子が脱げないように、後部の風口 (かざくち) につけて後頭部で結んだり、頂上からかけてあごの下で結んだりする紐 (ひも) 。武士の折烏帽子では組緒を用い、頂頭 (ちょうず) 掛けという。 2 烏帽子を掛けるため柱に打つくぎ。
えぼしがみ【烏帽子髪】
烏帽子をかぶるときに結う髪形。えぼしした。
えぼしぎ【烏帽子着】
《元服に烏帽子をつけるところから》元服。元服式。よぼしぎ。〈日葡〉
えぼしご【烏帽子子】
元服のとき、烏帽子親から烏帽子をかぶせてもらい、烏帽子名をつけてもらう者。元服子。
えぼしどり【烏帽子鳥】
1 エボシドリ科の鳥。全長約45センチ。全体に緑色。 2 ホトトギス目エボシドリ科の鳥の総称。羽色は緑・紫・灰色などのものが多く、頭に冠羽がある。アフリカに分布。カンムリエボシドリなど。
えぼしな【烏帽子名】
男子が元服のとき、幼名を改めて、烏帽子親の名前から1字をもらってつける名。元服名。