編み笠一蓋
編み笠一つのほか何も持たないこと。身軽なこと、また無一物の身の上のたとえ。
あみがさそう【編笠草】
エノキグサの別名。
あみがさたけ【編笠茸】
アミガサタケ科のキノコ。春、雑木林に生える。傘は褐色で、全面に網目状のくぼみがあり、柄は太くて中空。フランスでは食用にする。モリーユ。
あみがさぢゃや【編み笠茶屋】
近世、遊郭に入る客に、顔を隠すための編み笠を貸した茶屋。京都島原の丹波口や江戸吉原の大門外にあった。「入り口の茶屋に二歩 (ぶ) 、泥町の—に一歩 (ぶ) 」〈浮・諸艶大鑑・二〉
あみがさゆり【編笠百合】
ユリ科の多年草。高さ約50センチ。春、薄い黄緑色で鐘形の花を下向きにつけ、内面に紫色の網状の模様がある。地下茎は厚い鱗片 (りんぺん) からなり、漢方で貝母 (ばいも) といって薬用。有毒。はるゆり。