よもぎのまろね【蓬の丸寝】
荒れた宿にごろ寝をすること。「かかる—にならひ給はぬ心地も」〈源・東屋〉
よもぎのや【蓬の矢】
ヨモギの葉で羽を矧 (は) いだ矢。男児出生のとき、桑の弓にこの矢を用い、四方を射て前途を祝う。桑弧蓬矢 (そうこほうし) 。
よもぎのやど【蓬の宿】
ヨモギなどが生え茂って荒れ果てた家。よもぎがやど。「玉しける庭に移ろふ菊の花もとの—な忘れそ」〈頼政集〉
よもぎもち【蓬餅】
ヨモギの若葉を灰汁抜 (あくぬ) きしてからつきこんで作った餅。草餅。《季 春》「掌中の珠とまろめて—/かな女」
よもぎあん【蓬餡】
白餡に、灰汁抜 (あくぬ) きして撞いたヨモギの若葉を加えたもの。