・・・ベズィメンスキーなどとバルチック艦隊文学研究会員、赤軍機関誌編輯者、赤軍劇場管理者などが集り、赤色陸海軍文学協会中央評議会を結成した。一九三〇年初秋のことである。 ロカフ中央評議会の決議は左のようなものであった。一、ロカフは芸術活動・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・ーク、グラトコフ、セリヴィンスキー、メイエルホリド、ベズィメンスキー、イズバフ、オリホーヴイなどが、バルチック艦隊文学研究会員、赤軍機関雑誌編輯者、赤衛軍劇場管理者その他と、赤色陸海軍作家文学連合中央評議会を組織した。それからほんの数ヵ月経・・・ 宮本百合子 「ソヴェト文壇の現状」
・・・ 腹心の番頭と、やや暫く評議を凝らしたときには、これからもう五六年も後のことが、ちゃんと表になり数字になって現われていたのである。 禰宜様宮田の臆病なウジウジした様子が、何か年寄りに「いい思案」のきっかけを与えたらしかった。 海・・・ 宮本百合子 「禰宜様宮田」
・・・それを聞いた弥五兵衛以下一族のものは門を閉じて上の御沙汰を待つことにして、夜陰に一同寄り合っては、ひそかに一族の前途のために評議を凝らした。 阿部一族は評議の末、このたび先代一週忌の法会のために下向して、まだ逗留している天祐和尚にすがる・・・ 森鴎外 「阿部一族」
・・・そこで親族打ち寄って、度々評議を凝らした末、翌天保五年甲午の歳の正月中旬に、表向敵討の願をした。 評議の席で一番熱心に復讐がしたいと言い続けて、成功を急いで気を苛ったのは宇平であった。色の蒼い、瘠せた、骨細の若者ではあるが、病身ではない・・・ 森鴎外 「護持院原の敵討」
出典:青空文庫