くろがねとり【鉄取り】
鉄鉱を採掘する人。「—六十人が長 (をさ) なりける者」〈宇治拾遺・四〉
くろがねのしろ【鉄の城】
非常に堅固な城のたとえ。
くろがねのたて【鉄の盾】
1 鉄製の盾。 2 きわめて堅固なもの、頼もしいもののたとえ。「—ぢゃ」〈浄・聖徳太子〉
くろがねのちょう【鉄の帳】
閻魔 (えんま) の庁で、地獄に送る罪人の名を書いてあるという鉄の帳面。「かくまで重き罪科 (つみとが) の、閻魔の前には—に付くと聞くものを」〈浄・卯月の紅葉〉
くろがねもち【黒鉄黐】
モチノキ科の常緑高木。雌雄異株で、5月ごろ、淡紫色の小花を群生し、実は熟すと赤い。名は枝や葉が黒みがかってつやがあることによる。