かすみそめづき【霞初(め)月】
《「かすみぞめづき」とも》陰暦正月の異称。
かすみてい【霞堤】
河川に沿って堤防をところどころ切断し、上流側の端を外側に延長して重複させたもの。洪水時にはそこから遊水池に導き、本流の水位を低下させる。
かすみのおうぎ【霞の扇】
能の型の一。開いた扇を立てて右手で要 (かなめ) の所を持ち、上に引き上げて、そのまま前方水平まで下ろしながら前に出る。下ろし扇。
かすみのころも【霞の衣】
1 たちこめた霞を、衣に見立てていう語。「山桜—厚く着てこの春だにも風つつまなむ」〈山家集・上〉 2 《「かすみ」に「墨」を掛けて》墨染めの衣。ねずみ色の衣。喪服。「はかなしや—たちしまに花のひも解く折も来にけり」〈源・早蕨〉
かすみのほら【霞の洞】
1 仙人の住む所。 2 上皇の御所。仙洞 (せんとう) 。「(水無瀬殿ハ)げに千代をこめたる—なり」〈増鏡・おどろの下〉
かすみまく【霞幕】
歌舞伎の大道具で、白地の木綿に浅葱 (あさぎ) 色で横霞を描いた幕。山台 (やまだい) にいる浄瑠璃連中を隠すのに用いる。
かすみめ【翳み目】
老齢・病気などのため、視力が衰えている状態。また、その目。