いへん-さんぜつ【韋編三絶】
何度も繰り返し、
熱心に本を読むことのたとえ。また、
学問に
熱心なことのたとえ。▽「
韋編」は文字を書いた
木札(
木簡という)や竹の札(
竹簡という)を皮のひもで綴
つづった古代中国の
書物。「
三絶」は三度断ち切れる意。また、
何度も断ち切れる意。「三」は三度の意と数の多いことを表す
場合とがある。「
韋編いへん三
みたび絶
たつ」と
訓読する。
- 出典
- 『史記しき』孔子世家こうしせいか
- 句例
- 韋編三絶の愛読書
- 用例
- この易学は、孔子こうしさえ韋編三絶と申し伝え候えば、よくよく観察の功を積まざれば<中江藤樹・翁問答>
- 故事
- 孔子は晩年に易えきを愛読し、それを何度も繰り返し読んだので、その書を綴ったなめし皮のひもが何度も切れたという故事から。