《International Financial Reporting Standards「アイファース」「イファース」とも》国際財務報告基準。財務諸表作成に関する国際的会計基準のこと。2001年に、IASC(国際会計基準委員会)を改組してIASB(国際会計基準審議会)となった際に、IAS(国際会計基準)を含む基準として設定されたもの。2005年からEU(欧州連合)域内の上場企業で導入が義務づけられ、欧州を中心に世界100か国以上で採用されている。
[補説]米国・日本の会計基準は会計処理に関する
規則を
詳細に定めているが、IFRSは
原則のみ
規定し、
個別の
処理や解釈は
企業に委ねられる。また、
日米では
収益から
費用を差し引いた
純利益を
重視するのに対し、IFRSでは
資産から
負債を差し引いた純資産の
増減(包括利益)が
重視されるなどの違いがある。日本では
現在、国内企業は日本独自の会計基準を
採用し、
米国で
上場する日本企業は
米国会計基準を
採用しているが、
金融庁は、一定の
要件を満たす
企業について、
平成22年(2010)3月期以降の
決算からIFRSの
適用を
容認。全面適用の
可否について企業会計審議会で
検討が行われている(
平成24年12月現在)。