《Japan Astrometry Satellite Mission for Infrared Exploration》国立天文台が進めている位置天文衛星計画。星間物質の吸収を受けにくい赤外線を用いて、銀河系内の銀河面やバルジに存在する数億個の恒星の位置・距離・固有運動を測定する。1989年に打ち上げられたヒッパルコス衛星の約100倍の精度で観測を行い、ケフェウス型変光星の距離決定をはじめ、より遠方の天体の距離を精度よく測定する上で必要な宇宙の距離梯子に大きく寄与することが期待されている。平成22年(2010)に技術検証を目的とするNano-JASMINEが完成したが、計画延期が重なり、打ち上げを断念。後継機の開発を進め、令和10年(2028)頃の打ち上げを予定している。