図解-膀胱と尿道の構造

伸縮自在の器官

膀胱は、腎臓でつくられた尿を一時的にためておく袋状の器官です。

位置は、恥骨の後方-。膀胱の後ろには直腸があり、女性では子宮と膣に接しています。

膀胱の上部には尿管が左右2つ開口しており、これを尿管口といいます。

また、下部の出口は内尿道口といい、その付近を膀胱頸部といいます。

膀胱と尿道の構造

膀胱の壁は、外側に平滑筋の層があり、内側は粘膜で覆われています。

平滑筋の層には伸縮性があり、膀胱が空のときは1㎝ほどの厚さがありますが、尿がたまってくると引き伸ばされ、3mmほどに薄くなります。

成人の膀胱の容量は約300~500mlです。膀胱はこれだけの尿を蓄える器官であると同時に、たまった尿を排泄する器官でもあります。

尿道は膀胱の尿の出口(内尿道口)と、体外への尿の出口(外尿道口)をつなぐ管状の器官です。

内尿道口の付近には、自分の意思とは無関係に働く"内尿道括約筋"と、自分の意思で働かせられる"外尿道括約筋"があります。

両方の括約筋をゆるめることで尿が尿道に流れ込み、外尿道口から排泄されます。

図解-尿路とは?

尿路とは?

腎小体でつくられた原尿は尿細管で再吸収され、尿になります。この尿の輸送路を「尿路」といい、腎杯から、腎盂、尿管、膀胱、尿道までを指します。また、腎盂から尿管までを「上部尿路」、膀胱から尿道までを「下部尿路」と呼んでいます。

また、腎杯、腎盂、尿管の壁には平滑筋があり、蠕動運動による収縮の波で、尿を膀胱へと運んでいきます。

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