スタンダールしょうこうぐん【スタンダール症候群】
《Stendhal syndrome》美術的・文化的価値の高い芸術作品を鑑賞した人が動悸・めまい・失神・錯乱・幻覚などの症状を呈する心因性の疾患。フランスの作家スタンダールは、1817年にフィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂を訪ね、ジョットのフレスコ画を見た際に、至福感とともに激しい動悸に見舞われ卒倒しそうになった経験を著書「イタリア紀行」に記しているが、フィレンツェを訪ねる観光客に同様の症状が多く見られることから、1979年にイタリアの心理学者が命名した。スタンダールシンドローム。 [補説]原因は解明されていないが、壁画や天井画などを鑑賞するために長時間首を反らせることで頸部の動脈が圧迫され、脳への血流が一時的に阻害されるために起こるとも考えられている。→美容院脳卒中症候群
スタンダールシンドローム【Stendhal syndrome】
⇒スタンダール症候群
出典:青空文庫
・・・ったが、二十六歳の時スタンダールを読んで、はじめて小説の魅力に憑かれた。・・・ 織田作之助「可能性の文学」
・・・一 スタンダールは彼の墓銘として「生きた、書いた、恋した」 という言葉を・・・ 織田作之助「中毒」
・・・も結論が出て来ない。スタンダールはジュリアンという人物を、明確に割り切っ・・・ 織田作之助「文学的饒舌」