出典:青空文庫
・・・ レーニンの弁証法に、ブハーリンの史的唯物論に、もとより真理のある事を否まない。且つ、科学的基礎のあることをば信ずる。たゞこれを漫然と繙くものに、いずこにか、ナロードニーキの運動を嗤う権利があろう? 現代は、科学的という言葉に、あま・・・ 小川未明 「純情主義を想う」
・・・「インタナショナルとは、国際的乃至世界的団結、全世界的同盟という意味である。」ブハーリン監輯の「インタナショナル発展史」にはそう説明してある。 資本主義がすさまじい勢力を以て発展して、国際的威力として、プロレタリア階級に迫ってきた時、労・・・ 黒島伝治 「反戦文学論」
・・・ 党に関したものにしろ、ロシア共産党史から、コミンテルンに関するもの、五ヵ年計画に関するパンフレットに至ってはブハーリンの誤謬を簡単に説明したものまで包括している。 その本棚について調べると、或る特定の問題について何を読むべきかが、・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
・・・農業の社会主義化に関するブハーリンの右翼的誤謬といっしょに、極左的誤謬も、スターリンのステートメントによって屡々指摘批判された。 プロレタリア文学の領域でも左右両翼への偏向がプロレタリアートによって正当な批判を受けたのであった。 プ・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・毎晩六時から十一時まで彼女はブハーリンの名におけるモスクワ大学の労働科で、革命がブルジョアの独占からプロレタリアートに向って解放した文化を吸収しているのだ。 朝、床をぬれ雑巾でターニャが掃除している。いろんな問答をした。 ――ターニ・・・ 宮本百合子 「子供・子供・子供のモスクワ」
・・・は狭くなったし、この指導部はブハーリン的な段階論を固守していたことによって批判されたのである。 作家同盟の成員が種々の層からなりたっているということは、作家同盟という一組織の内部でそれら様々の段階の作家たちが次第にプロレタリア作家として・・・ 宮本百合子 「前進のために」