ほていあおい【布袋葵】
ミズアオイ科の水生の多年草。多数のひげ根が水中に垂れ、葉は卵形で、葉柄の基部が大きく膨らみ、浮き袋の役をして水面に浮かぶ。夏、花茎を水上に出し、淡紫色の花を総状につける。南アメリカの原産で、明治中期に渡来し、暖地の池などに野生化。ウオーターヒヤシンス。布袋草。《季 夏》
ほていそう【布袋草】
1 ホテイアオイの別名。《季 夏》「—月の面を流れ過ぐ/蓼汀」 2 クマガイソウの別名。
ほていちく【布袋竹】
イネ科の竹。高さ10メートルに達し、茎の下部は節間が詰まって膨らむ。葉は細長い。杖 (つえ) や釣りざおの材とし、膨らみ部の手持ちがよい。竹の子は食用。五三竹 (ごさんちく) 。人面竹。
ほていばら【布袋腹】
布袋のように太って前に突き出ている腹。
ほていらん【布袋蘭】
ラン科の多年草。高山の針葉樹林下にまれに生える。高さ約10センチ。1本の茎と、1枚の紫色斑のある卵形の葉を出す。5、6月ごろ、紅紫色の花を1個横向きに開く。唇弁は膨らみ、距 (きょ) は2裂している。つりふねらん。
ほていうお【布袋魚】
ダンゴウオ科の海水魚。体長約30センチ。体は長卵形で、褐色に黒の斑紋がある。北太平洋に広く分布。日本では島根・神奈川以北でみられ、北海道・東北地方で「ごっこ」とよび、鍋の具などにする。