
[1728~1780]江戸中期の本草学者・戯作者。
讃岐 (さぬき) の人。名は国倫 (くにとも) 。字 (あざな) は子彝 (しい) 。号、鳩渓。他に福内鬼外 (ふくちきがい) ・風来山人・森羅万象などと称した。
本草学・
蘭学・
物産学・
国学を学び、物産会を開催し、
火浣布 (かかんぷ) ・
エレキテル・寒暖計などを発明。
戯作・
浄瑠璃にも才能を発揮した。殺人のため入獄、病死。著「
風流志道軒伝」「
根無草」、浄瑠璃「
神霊矢口渡 (しんれいやぐちのわたし) 」など。
桜田常久の時代小説。昭和15年(1940)発表。同年、第12回
芥川賞受賞。