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・・・いま毎日新聞に連載されているチャーチルの回想録をよんでもそれははっきりわかるし、最近並河亮氏が訳したアプトン・シンクレアの大長篇の一部「勝利の世界」をよんでもまざまざと描きだされている。主人公ラニー・バットは、フランスがヴィシーに政府をうつ・・・
宮本百合子
「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
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・・・この頃は毎日新聞にチャーチルの第二次大戦の回想録が出ている。それにもうかがわれるとおり一九一八年に敗戦国となったドイツの人民はカイゼルの軍国主義政治、植民地をひろげようとする侵略政策をやめて、当時発達していたドイツの科学と工業の実力で平和で・・・
宮本百合子
「それらの国々でも」