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辞書
1 植物を焼いた灰を水に浸して得る上澄み液。アルカリ性を示し、古来、洗剤・漂白剤として、また染色などに用いる。
2 山菜や野草などに含まれる、渋み・えぐみなどのもとになる成分。「ウドの—を抜く」
3 肉などを煮たときに、煮汁の表面に浮き出る白く濁ったもの。「スープの—をすくい取る」
4 独特のしつこさや粘っこさなどがあって、なじみにくい個性。「—の強い人」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
灰汁が抜ける
人の性質・趣味・容姿などに嫌みやあくどさがなくなる。さっぱりして洗練されたものになる。あかぬけがする。
あくいろ【灰汁色】
灰汁1のような、灰色がかった黄色。
灰汁が強い
1 山菜などに灰汁2が多く含まれている。「ゴボウは—・い」 2 一般に受け入れられにくいような、強い個性がある。「—・い俳優」
出典:青空文庫
・・・雲は低く灰汁を漲らして、蒼穹の奥、黒く流るる処、げに直顕せる飛行・・・ 泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」
・・・びりと鳴って、青空へ灰汁を湛えて、上から揺って沸立たせるような凄・・・ 泉鏡花「朱日記」
・・・雨か何ぞのような雨の灰汁に包まれては、景色も人も、神田川の小舟さ・・・ 泉鏡花「売色鴨南蛮」
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