動詞「か(糅)つ」(下二)の連用形から》飯を炊くとき量を増すために混ぜて加えるもの。また、それを加えた飯。かてめし。

「南京米と—の飯は、喰ったことがねえ男だ」〈魯文安愚楽鍋

《「かりて(糧)」の音変化》

  1. 食糧。食物。「その日の—にありつく」

  1. 精神・生活の活力源泉。豊かにし、また力づけるもの。「音楽は心の—」

  1. 古代、旅などに携帯した食糧。干し飯 (いい) の類。

    1. 「—つきて、草の根をくひものとしき」〈竹取

《係助詞「か」に接続助詞「とて」の付いた「かとて」の音変化。関西方言》

[接助]用言、助動詞「た」「ん(打消し)」の終止形や助詞「や」などに付く。
  1. 逆接の仮定条件を表す。たとえ…しても。「雨が降った—行きます」

  1. 逆接の確定条件を表す。…のに。…けれども。「呼んだ—返事せんかったやないか」

[副助]体言や格助詞に付く。…だって。…でさえ。「そない簡単な字やったら、子供—読めるわ」
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