出典:gooニュース
「逃れようのない宿縁」、光君と藤壺が犯した大罪 「源氏物語」を角田光代の現代訳で読む・若紫⑥
帝は例によって昼も夜も藤壺の御殿にばかり出向き、音楽の催しも興が乗る秋の季節なので、光君もいつもそばに呼んでは琴や笛などを演奏させる。光君は懸命に隠してはいるが、こらえきれない様子であるのがどうしても漏れ出てしまい、光君につれなくしている藤壺の宮も、さすがにあれこれと思わずにはいられないのだった。 あの山寺にこもっていた尼君は、いくらか体調もよくなり、山を出て京に戻ってきた。
「少女への思い」語る光君と、聞き入れぬ者の逡巡 「源氏物語」を角田光代の現代訳で読む・若紫④
花を散らす風が吹かないうちに見にくるように)」 と言う光君の姿ばかりか声音までも、まぶしいほど立派である。
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