[名・形動]いかにも本当らしく見せかけること。また、そのさまや、そのもの。いんちき。「—をやる」「—ばくち」
    1. 随分—な人物だと」〈宙外独行

[副]
  1. 自分の考えがまちがっていないはずだ、という気持ちを表す。確かに。本当に。

    1. 「—思い返して見れば、二度とああ云う蘭 (ろう) たけた人に出遇えるかどうか分からないけれども」〈谷崎・少将滋幹の母〉

  1. どんな事情があっても事を成し遂げたいという、強い意志を表す。何としてでも。ぜひとも。

    1. 「—取りて帰り、古き人にも見せ、家の宝となさばや」〈謡・羽衣

[形動ナリ]事物状態方法などについて疑問があるさま。どのよう。どんな。
    1. 「我—なるわざをせんと、涙を流しつつおぼしわぶるに」〈浜松・一〉

[感]相手の言ったことを肯定するときに発する語。なるほど。
    1. 「—、…定めて汝が行くであらう」〈虎寛狂・素襖落

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。