1. 太いこと。太っていること。

    1. 庄野の—の、およねが俵腰に食ひついて」〈浄・丹波与作

  1. 太棹 (ふとざお) 」の略。

  1. 名詞の上に付いて、太い意を表す。「—腹」「—物」

  1. 神や天皇などに関する名詞や動詞の上に付いて、壮大である、りっぱな、などの意を表す。「—敷く」「—知る」「—玉串

[副]

  1. はっきりした理由意識もないままに事が起こるさま。思いがけず。不意に。ふっと。「—立ち止まる」「夜中に—目がさめた」

  1. 素早く容易に行われるさま。すぐに。即座に。

    1. 「竜あらば、—射殺して」〈竹取

  1. 動作敏速なさま。つっと。

    1. 「猫また、あやまたず足もとへ—寄り来て」〈徒然・八九〉

[補説]「不図」「不斗」などと当てても書く。

出典:青空文庫

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