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辞書
1 あとに迎えた妻。上代は前妻または本妻以外の妻をいい、のちには再婚の妻をいう。⇔前妻 (こなみ) 。
「この—こなみ、一日一夜よろづのことを言ひ語らひて」〈大和・一四一〉
2 ねたみ。嫉妬 (しっと) 。〈新撰字鏡〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
うわなりうち【後妻打ち】
1 本妻が後妻 (うわなり) を嫉妬して打ちたたくこと。「あらあさましや六条御息所 (ろくでうのみやすどころ) ほどの御身にて、—の御振る舞ひ」〈謡・葵上〉 2 室町時代、離縁になった先妻が後妻をねたんで、親しい女たちと隊を組み、後妻の家に行って乱暴を働く風習。相当打ち。騒動打ち。
うわなりねたみ【後妻嫉妬】
前妻 (こなみ) が後妻 (うわなり) をねたむこと。また、広く女どうしの嫉妬をもいう。「その神の嫡后 (おほきさき) 須勢理毘売命 (すせりびめのみこと) 、いたく—し給ひき」〈記・上〉
出典:青空文庫
・・・んの自殺したのもこの後妻に来た奥さんに責任のあるように書いていま・・・ 芥川竜之介「手紙」
・・・の妹であり、僕の父の後妻だった叔母は二三度僕に目くばせをした。僕・・・ 芥川竜之介「点鬼簿」
・・・ないね……しもた屋の後妻で、町中の意地悪が――今時はもう影もない・・・ 泉鏡花「縷紅新草」
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