[形][文]むな・し[シク]
  1. 空虚である。内容がない。「—・い言葉」

  1. 無益である。むだである。かいがない。「—・く時が過ぎる」「奮闘—・く敗退する」

  1. かりそめである。はかない。「—・い世の中」

  1. (「己をむなしゅうする」などの形で)我欲・先入観などを捨てる。「心を—・くして対処する」→己を虚しゅうする

  1. 事実無根である。根拠がない。

    1. 「—・しき事にて人の御名やけがれむ」〈少女

  1. 死んで魂がない。

    1. 「跡の妻子共、今一度—・しき貌 (かたち) をもさこそ見度く思ふらめとて」〈太平記・一六〉

[派生]むなしさ[名]

出典:青空文庫

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