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辞書
1 五十音図マ行の第5音。両唇鼻音の有声子音[m]と母音[o]とから成る音節。[mo]
2 平仮名「も」は「毛」の草体から。片仮名「モ」は「毛」の末3画から。
「いも(妹)」の音変化。
「旅とへど真旅になりぬ家の—が着せし衣に垢 (あか) 付きにかり」〈万・四三八八〉
《「おも(面)」の音変化》おもて。表面。「水 (み) の—」
「つくばねのこの—かの—に影はあれど君がみかげにます影はなし」〈古今・東歌〉
1 人の死後、その近親の者が、一定の期間、外出や社交的な行動を避けて身を慎むこと。親疎により日数に長短がある。「—に服する」「—が明ける」
2 わざわい。凶事。災難。
「平らけく安くもあらむを事も無く—無くもあらむを」〈万・八九七〉
1 古代、腰から下にまとった衣服の総称。
2 律令制の男子の礼服で、表袴 (うえのはかま) の上につけたもの。
3 平安時代以後の女房の装束で、表着 (うわぎ) や袿 (うちき) の上に、腰部から下の後方だけにまとった服。
4 僧侶が腰につける衣。
海水・淡水中で生育する植物。藻類 (そうるい) 。また、海草や水草をさす。《季 花=夏》「—の花の重なりあうて咲きにけり/子規」
[副]
1 「もう3」に同じ。さらに。いま。「—少し待とう」「—一ついかがですか」
2 「もう1」に同じ。もはや。
「東京へは、—二十年も出ん」〈漱石・草枕〉
1 ある事柄を挙げ、同様の事柄が他にある意を表す。…もまた。「国語—好きだ」「ぼく—知らない」
「み吉野の山のあらしの寒けくにはたや今夜 (こよひ) —我 (あ) がひとり寝む」〈万・七四〉
2 同類の事柄を並列・列挙する意を表す。「木—草—枯れる」「右—左—わからない」
「銀 (しろかね) —金 (くがね) —玉—何せむに優 (まさ) れる宝子にしかめやも」〈万・八〇三〉
3 全面的であることを表す。
㋐不定称の指示語に付き、全面的否定、または全面的肯定を表す。「疑わしいことは何—ない」「どこ—いっぱいだ」「だれ—が知っている」
「何—何—、小さきものは皆うつくし」〈枕・一五一〉
㋑動詞の連用形や動作性名詞に付き、打消しの語と呼応して、強い否定の意を表す。「思い—よらぬ話」「返事—しない」
4 おおよその程度を表す。…ぐらい。…ほど。「一週間—あればできる」「今なら一万円—しようかね」
5 驚き・感動の意を表す。「この本、三千円—するんだって」
「限りなく遠く—来にけるかなとわびあへるに」〈伊勢・九〉
6 ある事柄を示し、その中のある一部分に限定する意を表す。…といっても。…のうちの。「中世—鎌倉のころ」「東京—西のはずれ」→もこそ →もぞ →もや
「いつしかと涼しき程待ち出 (い) でたる—、なほ、はればれしからぬは、見苦しきわざかな」〈源・宿木〉
「春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影にうぐひす鳴く—」〈万・四二九〇〉
⇒ぼ
出典:デジタル大辞泉(小学館)
も…たり
(「も」「たり」の前には同じ動詞を繰り返す) 1 ある動作・行動の度合いが並み外れていることに対して、驚きや感動の意を表す。「撮りも撮ったり、フィルム2000本」 2 「…も…たり、…も…たり」の形で、競い合っている両者の行動に対して、驚き・感動・賞賛の意を表す。「打ちも打ったり、取りも取ったり、実に素晴らしいプレーだった」
喪に服する
近親者の死後、喪の期間を過ごす。→喪1
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