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おも‐む・く【赴く/趣く】 の意味

  1. 《「背 (そ) 向く」に対して「面 (おも) 向く」の意》
  1. [動カ五(四)]
  1. ある場所・方角に向かって行く。「現場に―・く」
  1. 物事がある方向・状態に向かう。「心の―・くままに行動する」「病気が快方に―・く」
  1. 従う。同意する。
    • 「なでふ事のたばかりをしてか、女の―・くべき」〈宇津保・藤原の君〉
  1. [可能]おもむける
  1. [動カ下二]
  1. 向かわせる。行かせる。
    • 「岳 (をか) の上より南のそひを下りざまに―・けたり」〈今昔・二五・五〉
  1. うまくことが運ぶようにする。
    • 「わが大事の聖 (ひじり) の君、このこと―・けしめ給へ」〈宇津保・藤原の君〉
  1. 従わせる。同意させる。
    • 「恥づかしげなる御気色 (けしき) なれば、強ひてもえ聞こえ―・け給はず」〈・少女〉
  1. そのような方向・趣旨で考える。
    • 「人にあまねく知らせじと―・け給へるけしき」〈・藤袴〉
  • おも‐む・く【赴く/趣く】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・それにしてもより稀薄に支配階級の血を伝えた私生児中にかかる気勢が見えはじめたことは、大勢の赴くところを予想せしめるではないか。

      有島武郎「片信」

    • ・・・直ちに外科室の方に赴くとき、むこうより戸を排してすらすらと出で来たれる華族の小間使とも見ゆる容目よき婦人二、三人と、廊下の半ばに行き違えり。

      泉鏡花「外科室」

    • ・・・ 謙三郎は琵琶に命じて、お通の名をば呼ばしめしが、来るべき人のあらざるに、いつもの事とはいいながら、あすは戦地に赴く身の、再び見、再び聞き得べき声にあらねば、意を決したる首途にも、渠はそぞろに涙ぐみぬ。

      泉鏡花「琵琶伝」