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きょ‐き【××欷】 の意味

  1. [名](スル)すすり泣くこと。むせび泣き。
    • 「魂と魂と抱擁し、接吻し、―し、号泣したかった」〈倉田・愛と認識との出発〉
  • きょ‐き【××欷】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ 一体わたしは、――わたしは、――(突然烈しき歔欷巫女の口を借りたる死霊の物語 ――盗人は妻を手ごめにすると、そこへ腰を下したまま、いろいろ妻を慰め出した。

      芥川竜之介「藪の中」

    • ・・・と顔を伏せ、呻くような、歔欷なさるような苦しげの声で言い出したので、弟子たちすべて、のけぞらんばかりに驚き、一斉に席を蹴って立ち、あの人のまわりに集っておのおの、主よ、私のことですか、主よ、それは私のことですかと、罵り騒ぎ、あの人は死ぬる人・・・

      太宰治「駈込み訴え」

    • ・・・私は、かれの歿したる直後に、この数行の文章に接し、はっと凝視し、再読、三読、さらに持ち直して見つめたのだが、どうにも眼が曇って、ついには、歔欷の波うねり、一字をも読む能わず、四つに折り畳んで、ふところへ、仕舞い込んだものであるが、内心、塩で・・・

      太宰治「狂言の神」