や‐ど【宿／屋戸】

の解説

《「屋の処 (と) 」の意か。または「屋の戸」「屋の外 (と) 」の意か》

1. １ 家。すみか。「埴生 (はにゅう) の—」

1. ２ 《「やどり」との混同から》旅先で一時的に泊まる家。また、宿屋。「今日の—を決める」

1. ３ 妻が他人に対して夫のことをいう語。主人。宅。

   1. 「私が申しますと—が立腹致しますから」〈円朝・真景累ヶ淵〉

1. ４ 奉公人の親元や請け人。また、その家。「—へ下がる」

1. ５ ある目的のもとに、人々が集まる所。若者宿・娘宿など。

1. ６ 揚屋 (あげや) 。置屋。また、その主人。

   1. 「—を頼んで田舎客の談合破らせ」〈浄・冥途の飛脚〉

1. ７ 家の入り口。戸口。

   1. 「夕さらば—開け設 (ま) けて我待たむ夢 (いめ) に相見に来むといふ人を」〈万・七四四〉

1. ８ 家の庭先。

   1. 「秋は来ぬ紅葉は—に降り敷きぬ道ふみわけてとふ人はなし」〈古今・秋下〉

類語

• 旅館(りょかん)
• 宿屋(やどや)
• ホテル
• 民宿(みんしゅく)
• ペンション

関連語

• 木賃宿(きちんやど)
• 旅籠(はたご)
• モーテル
• ラブホテル
• 連れ込み(つれこみ)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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