ゆうりき【遊離基】
対をなさない電子を一つまたはそれ以上もつ原子または原子団。一般に、分子が熱・光・放射線などの作用を受け結合が切れて生じ、不安定で反応性がきわめて大きい。フリーラジカル。ラジカル。
ゆうりしぼうさん【遊離脂肪酸】
脂肪の分解によって生じる脂肪酸。生体内でエステルなどになっていない脂肪酸。血漿アルブミンと結合し、肝臓に運ばれてエネルギー源となる。飢餓状態や糖尿病ではふつう濃度が上昇する。
ゆうりとう【遊離糖】
単糖類と二糖類の総称。でんぷんなどの高分子の多糖類ではなく、遊離状態で存在する糖。グルコース、フルクトース、ショ糖などがある。医学的・栄養学的には、食品や飲料に加える砂糖やシロップ、果物などに含まれる果糖のこと。フリーシュガー。
出典:青空文庫
・・・僕の耽溺した状態から遊離した心が理屈を捏ねるに過ぎないのであって・・・ 岩野泡鳴「耽溺」
・・・響いている音楽からも遊離して動いているように感じられた。そうかと・・・ 梶井基次郎「器楽的幻覚」
・・・、すべて生の緑野から遊離した死骸のようなものはない。しかし文芸は・・・ 倉田百三「学生と教養」