出典:青空文庫
・・・当なる形式はいわゆるエッセーまた随筆の類であろうと思われる。 ・・・ 寺田寅彦「科学と文学」
・・・日常的に論じた彼の『エッセー』の中には、時に大げさな体系的哲学以上の・・・ 西田幾多郎「フランス哲学についての感想」
出典:gooニュース
朝晴れエッセーで振り返る2024年 歴史や民俗、今伝えたい大切な記憶とは
朝刊1面で連載している読者投稿「朝晴れエッセー」に、令和6年も多くの作品が寄せられました。月間賞と話題に上った作品を振り返ると、歴史や民俗をテーマにした作品が印象に残る一年でした。来年は昭和が始まって100年、終戦から80年を迎えます。大きな節目を前に、大切な記憶を伝えたいという思いがあふれたのかもしれません。選考委員の玉岡かおるさんと門井慶喜さんが語り合いました。
<朝晴れエッセー>水まくら
木造校舎を背景にした、私の小学校入学の記念写真がある。母は、後列の端の方に着物姿で立っている。母は突然の心臓病で、一命をとりとめ退院し自宅で療養していた。床の間のある座敷のベッドで水まくらをしていた。家族が田畑に出るため、入学前の私はベッドの脇に小さな机をあてがわれ「付き添い」。水まくらの水交換が日課だった。母から水交換の要求はあまりなく定期的に私が言い出し、水まくらを
<朝晴れエッセー>駅員さんと鳩たち
足腰の具合がわるい私は、歩行器と杖を使って近くのJRの駅を利用している。エレベーターはなく、駅員さんがおられるときは声をかけて歩行器を隅におかせてもらい、手すりを使って上のホームに行く。先日、京都行きの電車に2分ほど遅れてしまい、それから40分ほども次の電車を待ったが、私はいつも時間には余裕を持っている。この様子を見ていた駅員さんがかけよってきて、「上のホームの待合室には暖房もありますから
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