[形][文]きび・し[シク]
  1. 厳格で少しのゆるみも許さないさま。厳重である。「—・いしつけを受ける」「—・く取り締まる」「練習が—・い」

  1. いいかげんな対処が許されないさま。困難が多くて、大変なさま。「生活が—・い」「前途は—・い」

  1. 自然現象などの程度が著しいさま。

    1. 傾斜が急である。けわしい。「—・い山容

    2. ㋑気象条件がなみはずれている。激しい。ひどい。「寒さが—・くなる」「残暑—・い折から」

  1. 物事状態緊張緊迫しているさま。「—・い国際情勢」「表情を—・くして会見する」

  1. すきまがなく密である。

    1. 「松—・しく生ひつづき」〈東関紀行

  1. なみはずれているとしてあきれ、また、感心するさま。たいしたことだ。結構だ。→厳し

    1. 「鯛の浜焼に、蛸 (たこ) の桜煮、これは—・いお持たせぢゃな」〈伎・五大力

[補説]平安初期にはク活用
[派生]きびしげ[形動]きびしさ[名]

出典:青空文庫

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