[動ラ五(四)]

  1. 足で勢いよく突く。また、足にはずみをつけるようにして突いて飛ばす。「馬に—・られる」「ボールを—・る」

  1. 足で地面などを強く押す。「床を—・って高くジャンプする」「水を—・って泳ぐ」

  1. (「席をける」の形で)怒って荒々しくその場を立ち去る。「裁定不満とし、席を—・って退場する」

  1. 要求提案などを受け入れないで、きっぱり断る。はねつける。拒絶する。「組合要求を—・る」「与えられた役を—・る」

[補説]下一段の「ける」が江戸時代後半から四段に活用するようになったもの。しかし、現代語でも「け散らす」「け飛ばす」などの複合語には下一段活用が残存しており、命令形も「けれ」のほか「けろ」も用いられる。
[可能]けれる
[動カ下一]五(四)段活用「け(蹴)る」に同じ。
  • 「その男が尻鼻、血落 (あ) ゆばかり必ず給へ」〈宇治拾遺・二〉
[補説]本来は、ワ行下二段の「くう」か。またはクヮ行下一段の「くる」とする考えもある。最初は語形が「ける」「くる」「くゆ」「こゆ」のようにいろいろで揺れていたが、しだいにカ行下一段活用として活用形が整備されてくる。

出典:青空文庫

出典:gooニュース

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