から‐ざお【殻竿/唐竿/連枷】
豆類や、粟・稲・麦などの脱穀に用いる農具。竿の先に枢(くるる)を設けて打棒を取り付けたもの。打棒を回転させながら振り下ろして穀類を打つ。まいぎね。くるりぼう。むぎうち。れんか。
つがり【連り/鎖り/縋り】
《つながる意の動詞「つがる」の連用形から。「つかり」とも》 1 くさり。「鉄(くろかね)の—」〈仁徳紀〉 2 糸でからげてつないだもの。すがり。「今朝はまた誰きて見よと藤袴(ふぢばかま)玉貫(ぬ...
つら【連/列】
1 つらなること。行列。「くれはどりあやにかしこく織るはたの越路の雁の—をなしける」〈夫木・一二〉 2 仲間。連れ。「初雁は恋しき人の—なれや旅の空飛ぶ声のかなしき」〈源・須磨〉
つら‐ずもう【連相撲】
《勝ちまたは負けが「連なる」意という》相撲で、勝ちだすと勝ちが続き、負けだすと負けが続くこと。東または西の力士だけが勝ち続けることにもいう。
つらなり【連なり/列なり】
つらなっていること。また、つらなっているもの。「稜線(りょうせん)の—」
つら‐な・る【連なる/列なる】
[動ラ五(四)] 1 たくさんのものが1列に並んで続く。切れずに続く。「車が道路に—・る」「遠く—・る山々」 2 会などに出席する。列席する。「式典に—・る」「末席に—・る」 3 関係者の一人で...
連(つら)なる枝(えだ)
《「連枝(れんし)」を訓読みにしたもの》本(もと)を同じくするところから、兄弟のこと。特に、貴人の兄弟をいう。「兄とは知らで贈りしも、—の誠をあらはし」〈読・弓張月・残〉
つら・ぬ【連ぬ/列ぬ】
[動ナ下二]「つらねる」の文語形。
つらね【連ね/列ね】
1 中世の猿楽・延年舞の演目の一つで、言葉や歌謡を朗唱するもの。連事(れんじ)。つらねごと。 2 歌舞伎で、主に荒事の主役が、花道などで述べる長ぜりふ。縁語・掛け詞(ことば)を使った音楽的せりふ...
つらね‐うた【連ね歌】
1 しりとりで詠み続ける和歌。前の歌の最後の言葉をとって、次の歌の初めに詠み込むもの。 2 「連歌(れんが)」に同じ。「昔、一条摂政のみもとにて、人々—侍りけるに」〈撰集抄・八〉