きゅう【九】
1 数の名。8の次、10の前の数。ここのつ。く。 2 9番目。第9。 [補説]金銭証書などで、間違いを防ぐために「玖」を用いることがある。
きゅう【九】
[音]キュウ(キウ)(漢) ク(呉) [訓]ここの ここのつ [学習漢字]1年 〈キュウ〉 1 数の名。ここのつ。「九回・九経・九卿(きゅうけい)/重九(ちょうきゅう)」 2 数の多いこと。「...
きゅう‐い【九位】
世阿弥による能の芸格の分類。上三位は妙花風・寵深花(ちょうしんか)風・閑花風、中三位は正花(しょうか)風・広精(こうしょう)風・浅文(せんもん)風、下三位は強細(ごうさい)風・強麁(ごうそ)風・...
きゅう‐い【九夷】
昔、中国の漢民族が東方にあると考えた九つの野蛮国。畎夷(けんい)・于夷(うい)・方夷・黄夷・白夷・赤夷・玄夷・風夷・陽夷をいう。
きゅういちいち‐じけん【九・一一事件】
⇒アメリカ同時多発テロ事件
きゅう【九】
[共通する意味] ★数の名。また、数の単位の名。[使い分け]【1】「一」は、数の名。最初の基本数。「二」は、「一」の次の数、「三」は、「二」の次の数というように、以下「十」まで「一」ずつ増えてい...
きゅうし【九死】
[共通する意味] ★ぎりぎりまで追いつめられた最大の危機。[英] to the last extremity[使い方]〔絶体絶命〕▽絶体絶命の窮地に陥る〔剣が峰〕▽剣が峰に立たされる〔九死〕▽九...
くぶくりん【九分九厘】
[共通する意味] ★全部もしくは完全に近い状態にあることを表わす語。[英] nearly[使い方]〔ほぼ〕(副)▽新校舎はほぼ完成した▽ほぼ同じ高さの山▽消防署は町のほぼ中央にある〔大体〕(名・...
きゅうかさんぷく【九夏三伏】
夏のこと。また、夏の最も暑いころをいう。▽「九夏」は九旬の夏の意で、夏の九十日間。夏いっぱいを指す。「三伏」は初伏(夏至げし後の三度目の庚かのえの日)、中伏(四度目の庚の日)、末伏(立秋後の初めての庚の日)のこと。夏の最も暑い時期をいう。
きゅうぎゅうのいちもう【九牛一毛】
多くの中の、きわめてわずかな部分のたとえ。また、きわめて些細ささいで取るに足りないことのたとえ。多くの牛に生えたたくさんの毛の中の一本の意から。▽「九牛」は多くの牛。「九」は数が多いことをいう。略して「九牛毛」ともいう。
きゅうしいっしょう【九死一生】
危ういところで奇跡的に助かること。ほとんど死を避けがたい危険な瀬戸際で、かろうじて助かること。▽「九死」は十のうち九まで死の可能性が高いことで、ほとんど死が避けがたい危険な場合をいう。「一生」は十のうち一の生きる可能性の意。一般には「九死に一生を得る」という形で用いることが多い。
きゅうじんのこう【九仞之功】
⇒ いっきのこう(一簣之功)
きゅうちょうすんだん【九腸寸断】
非常に悲しいことの形容。断腸の思い。▽「九腸」の「九」は数の多いことを表す。腸はらわた全体。「寸断」はずたずたに断ち切られる意。腸がずたずたに断ち切られるような非常なつらさ、悲しさをいう語。
くじょう‐かねざね【九条兼実】
[1149〜1207]鎌倉初期の公卿。藤原忠通の子。九条家の祖。法名は円証。源平争乱期に複雑な政治生活を送るが、源頼朝と結び、摂政・関白となった。博学をもって知られ、典礼・和歌・音楽・書に秀でた...
くじょう‐たけこ【九条武子】
[1887〜1928]歌人。京都の生まれ。西本願寺の大谷光尊の次女。佐佐木信綱に学び、歌集に「金鈴」「白孔雀」などがある。
くじょう‐みちいえ【九条道家】
[1193〜1252]鎌倉前期の公卿。兼実(かねざね)の孫。四男頼経を将軍として鎌倉に送り、また、公武協調策によって摂政・関白となり、権勢を得た。のち出家、不遇のうちに死去。日記「玉蘂(ぎょくず...
くじょう‐よしつね【九条良経】
⇒藤原良経(ふじわらのよしつね)
くじょう‐よりつぐ【九条頼嗣】
[1239〜1256]鎌倉幕府第5代将軍。在職、1244〜1252。第2代摂家将軍。頼経の長男。父隠退のあと、執権北条経時に擁立されて将軍となったが、職を廃されたのち不遇のうちに没した。