さい‐だ・つ【先立つ】
《「さきだつ」の音変化》 [動タ四]先に立つ。先に行く。「中納言殿の車はとく詣で給ひければ、—・ちゆく」〈落窪・二〉 [動タ下二]先に物事をさせる。先に行かせる。「人はみなおくらかし—・てな...
さい‐つ‐ころ【先つ頃】
《「さきつころ」の音変化》さきごろ。先日。「—賀茂へ詣づとて見しが」〈枕・二二七〉
さい‐つ‐とし【先つ年】
《「さきつとし」の音変化》先年。前年。「—宮は田鶴見(たずみ)の邸内に彼を見しより」〈紅葉・金色夜叉〉
さい‐まぐ・る【先まぐる】
《「さきまぐる」の音変化。「さいまくる」とも》 [動ラ四]先回りして事をなす。差し出がましく振る舞う。でしゃばる。「物語するに、さし出でして我ひとり—・る者」〈枕・二八〉 [動ラ下二]に同...
さき【先/前】
1 元から遠い、突き出ている部分。先端。突端。「岬の—」「針の—で突く」「鼻の—」 2 長いものの末端。はし。「ひもの—」 3 続いているものなどの一番はじめ。先頭。「列の—」「みんなの—に立っ...
さき【先】
1〔とがった先端〕a point;〔突き出たものの端〕a tip;〔棒などの端〕an end;〔行列などの先頭〕the head ((of))この鉛筆の先はとがっているThis pencil h...
さきおくり【先送り】
問題を先送りするpostpone [put off] dealing with a problem
さきがい【先買い】
先買いする buy [purchase] in advance土地の先買いをして値上がりを待つbuy land and wait for its price to rise
さきがけ【先駆け先×駈け】
梅は春の先駆けであるThe plum blossom is the herald [harbinger] of spring./Plum blossoms herald the coming o...
さきがける【先駆ける】
春に先駆けて梅が咲いたThe plum blossoms heralded the arrival [coming] of spring.
さき【先】
[共通する意味] ★時間的に、基準となる時点より以後。[英] after; later[使い方]〔後〕(あと)▽何日か後で先生を訪ねた▽難しい問題は後に回す▽後は野となれ山となれ(=将来、どうな...
さき【先】
[共通する意味] ★空間的に、人や物が向かっている方向。現在の位置よりもっと進んだあたり。また、向かっている方向に対する、最も進んだ側の面。順序の場合、一方向を向いてその方向に並んでいるとき、番...
さき【先】
[共通する意味] ★ある基準となる部分から見ていちばん遠い部分。[英] the head; the point[使い方]〔先〕▽槍(やり)の先で突く▽指の先でつまむ〔先端〕▽先端のとがった棒▽時...
さきがけ【先駆け】
[共通する意味] ★人よりも早く物事を成しとげること。また、その人。[英] a forerunner[使い方]〔先駆〕▽先駆的な役割を果たす▽先駆者〔先駆け〕スル▽海洋開発の先駆けとなる実験▽こ...
さきごろ【先ごろ】
[共通する意味] ★現在に近い過去の、漠然としたある時点。[英] some days ago[使い方]〔この間〕(名・副)▽この間はお邪魔しました▽学生時代をついこの間のことのように思い出す〔こ...
せんぎこうり【先義後利】
道義を優先させ、利益を後回しにすること。▽「義」は人として当然あるべき道の意。「利」は利益のこと。「義ぎを先さきにして利りを後あとにす」と訓読する。
せんけんのめい【先見之明】
将来を見通す眼力。先を見越して、あらかじめ準備したりする能力、聡明さ。
せんこくしょうち【先刻承知】
事柄、事情などについて、以前から充分に知っている、の意。
せんせいこうげき【先制攻撃】
敵が、戦いの準備などをしている間に、先手を取って攻撃をしかけること。向かってくる相手より先に攻めること。
せんせいせんし【先聖先師】
孔子とその高弟顔回のこと。また、孔子の尊称。さらに孔子の理想とした政治家周公と孔子のこと。▽「先聖」は昔の聖人。「先師」は聖人の教えを広めるのに大功のあった人。また、師として仰ぎ学ぶべき昔の賢人。古代の中国では、学校を建てると先聖と先師を祭る決まりになっていた。先聖・先師をだれと見なすかは、時代によって異なる。わが国では、孔子を先聖、顔回を先師の筆頭として祭ったことから、孔子と顔回の意味で解釈する。