お‐の【小野】
《「お」は接頭語》野。野原。「さねさし相摸(さがむ)の—に」〈記・中・歌謡〉
おの【小野】
京都市左京区高野から八瀬(やせ)・大原にかけた一帯の古称。小野当岑の所領地で、惟喬(これたか)親王が幽居した所。 京都市山科(やましな)区の地名。真言宗の随心院がある。小野小町の出身地と伝え...
おの【小野】
姓氏の一。 [補説]「小野」姓の人物小野梓(おのあずさ)小野鵞堂(おのがどう)小野湖山(おのこざん)小野忠明(おのただあき)小野竹喬(おのちくきょう)小野十三郎(おのとおざぶろう)小野妹子(おの...
おのがわ‐こ【小野川湖】
福島県中北部にある堰止(せきと)め湖。明治21年(1888)磐梯山(ばんだいさん)の爆発で小野川がせき止められてできた。面積1.7平方キロメートル、最大深度24.4メートル。磐梯朝日国立公園に属する。
おの‐ごこう【小野御幸】
白河院が、雪の朝に洛北小野皇太后歓子(かんし)を訪問した故事。皇太后が、「屋内から雪見もなされまい」と、庭に席を設けたので、院はその風雅の心に感嘆したという。古今著聞集・十訓抄などにみえる。雪見御幸。
おの‐あずさ【小野梓】
[1852〜1886]政治家。高知の生まれ。号、東洋。自由主義を唱え、大隈重信を助けて立憲改進党の指導者として活躍。東京専門学校(のちの早稲田大学)の創立に参画。著「国憲汎論」など。
おの‐がどう【小野鵞堂】
[1862〜1922]書家。静岡の生まれ。本名、鐗之助(かんのすけ)。和様の研究や書道の普及に努めた。特に、書の実用性と芸術性の融合を主張して、鵞堂流と称する独自の平明優美な書風を完成。
おのがわ‐きさぶろう【小野川喜三郎】
[1758〜1806]江戸後期の力士。第5代横綱。近江(おうみ)の人。谷風・雷電の好敵手として活躍し、相撲の黄金時代を築いた。→第4代横綱谷風 →第6代横綱阿武松(おうのまつ)
おの‐こざん【小野湖山】
[1814〜1910]江戸後期から明治時代の儒者・漢詩人。近江(おうみ)の人。本姓、横山。名は巻。三河吉田藩の儒官。維新後、明治政府に出仕、のち辞して詩作に専念。詩集「湖山楼詩鈔」など。
おの‐ただあき【小野忠明】
[1565〜1628]江戸初期の剣客。安房(あわ)の人。通称、次郎右衛門。前名、神子上典膳(みこがみてんぜん)。小野派一刀流の祖。伊藤一刀斎に剣術を学び、秘伝を伝授され、徳川秀忠に仕えた。